今日は京都先端科学大学/KUASに行ってきて、kyoto malt & koji house という研究所?を見学してきます。ということで、せっかくなので、何か面白い麦芽の話を電車の中で紹介してみようかと思います。
グルテン/Gluten
聞いたことがある人が日本でも増えてきてますでしょうか。グルテンフリー食品などでよく取り上げられていたりしますね。そもそもどうしてグルテンフリーがありがたいのかというと、簡単に言えばアレルギー的な感じ。
セリアック病というグルテンに起因して発症するものがありまして、グルテンを摂取するとお腹が痛くなったり、それ以外にも色んな症状が出るようです。詳しくは医学部ではないので分からず。興味があれば調べてみてください👀
海外ではグルテンフリーの食品も多く、ビールでもグルテンフリーのものがあったりします。ポートランドのGround Breaker という醸造所はグルテンフリーのビールオンリーです。
Ground Breaker Brewing - 100% Naturally Gluten-Free Craft Beer
Ground Breaker Brewing is the first dedicated gluten-free brewery in the United States. Brewed, bottled, and distributed from our gluten-free production facility in southeast Portland, Oregon.
そもそもグルテンってなんのかというと、大麦や小麦、ライ麦などの穀物に含まれるたんぱく質のことです。もう少しだけ詳しく話すと、proramin と glutelin(小麦の中のものは、gliadin, gluteninと呼ばれます)が水と一緒に混ぜられると合体してグルテンになります。
どうしてこれがビールと関りがあるのかというと、ビールの原料ががっつりグルテンを含むからなんですね。グルテンが小麦にピックアップされやすいので、ビールは一部のスタイルしか関係ないかと思いきや。大麦もグルテンを含んでいます。
なるほど。ビールはグルテンまみれなのね。
と思いきやそうでもありません。実は、ビールでは作る工程で”濾過”という工程があって、何度も何度も濾過槽の中を麦汁(発効前のビール)が通過します。これによって色んな不純物が取り除かれるのですが、そのときに大概のグルテンは濾過槽に吸着されるようですよ。って説もあります。
でも、誰かが困っているからグルテンフリービールができたわけで、ほんとにフリーなはずないよなと。以下のサイトにビールのグルテン量が載っていました。どんな測り方をしたかまで追ってませんので、あくまで参考程度に眺めてみてください。
Is Beer Gluten-Free?
Beer is a popular alcoholic drink that people worldwide have been enjoying for thousands of years (). In fact, it's the third most popular beverage behind water and tea (). Typically, beer is made using water, hops, yeast, and barley - a grain that contains gluten ().
引用:ビールの中のグルテン量(ppmは、parts per million で、mg/Lという認識で大丈夫です)
- Lager: 63 ppm
- Stout: 361 ppm
- Ales: 3,120 ppm
- Wheat beer: 25,920 ppm
めっちゃ入ってるー笑
グルテンフリーは20ppm以下が基準のようです。
結論から言えば、基本的にどのビールもグルテンフリーのレベルではありません。ただ、一部のラガーに関して言えば、副原材料が多く麦芽の比率が下がっている可能性もあり、グルテン含有量が下がる可能性もありえます。とはいえ、もちろん危険ですので自己判断でお願いします。小麦を使っているビールはやはり圧倒的に多いですね。wheat beer となってはいますが、hazy IPAなんかもきっとかなりのグルテン量だと思います。
ということで、みなさん、何かお腹に異常を感じたときは病院に行ってみてください。健康第一。仮にグルテンがあまり得意じゃなかったとしても、美味しいグルテンフリーのビールは今後も広がっていくはずです👌
ということで、バスが来ましたのでこの辺で。
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