ソムニロキスト【Trub/塵?】

寝言は学んだことをアウトプットするのに非常に良い。

頭の中を整理するのにとても良い。ただ、本当に寝言のように書き連ねるのでソースとかはあまり気にしないでくれるとありがたい。

へー、そんなことあるんや、

くらいで。

今日は、Trubについて学んだことを復習しようかな。
ボイル終了時に沈んだ塵みたいなやつの総称をTrubと呼びます。モルト由来だとたんぱく質だったり、モルト滓も混じってるだろうし、ホップなら単純にkettle hop で使用したやつの残り。

普通はこれらを綺麗に取り除く。そのための工程がwhirlpool。遠心力でTrubを中心に集めて、端っこから綺麗なwortを発酵タンクまで輸送する。

でも確かに、脳みそを思考停止して、Trub取り除いていたような。
うーん。でも、本当は単にポリフェノールを過剰に抽出しそうでやだなーというところはある。

そこで1982の実験で、2つのバッチに片方は綺麗なwortで、もう片方はあえてTrubを添加したwortに分けて発酵させたものがあるらしい。
結果は、Trubが添加された方は、

esterが少ない
発酵が活発で早い
wort ripids(脂質)が増える

という可能性があるって結果になったんだって。

別の実験でも、Trubをより多く含んで発酵したビールは、ethyl acetate と isoamyl acetate がより少なくなっていく結果になったんだって。

なんでなのかは、これからの研究結果待ち。あるいは、google scholarで検索したら既にあるかも。検索してないから、興味ある人は調べてみても楽しいかもですね。

とりあえず、Trubをどうして除くんですか?と聞かれたら、

「あまり詳しくはわかってないんだけど、~という可能性があるから取り除くようにしてるわー。」

と答えられるようにしておこうと、ふと思ったので書いてみました。

ただ、逆手に取ると、発酵自体を活発にして、エステル香を抑える方法ってあまり思いつかなくないですか?
ここにもしかしたら、Trubをあえて取らない、つまりWhirlpool あえてしない、あるいはちゃっと雑にやるという選択肢ができそうですよね。

うんうん。
ビールは自由ですから、あえてやらない、あえて従来と違う方法でやってみるというのは大いに歓迎されて然り。
Good luck!!🎈笑

ANTELOPEブルワー谷澤 優気
お酒が好きで醸造の世界に入る。日本各地での研修期間を経て、2020年3月滋賀県野洲市で国内初のクラフトミードハウス・ANTELOPE株式会社を共同創立。
「ちょっと深く知るとお酒はもっと楽しい」をテーマに醸造学を発信中。

志賀→浜松→掛川→滋賀県野洲市[now!!]
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