#02 All Together Beer
レシピ紹介第二弾は、All Together IPA
Other Harf というニューヨークのブルワリーが先頭を切って、"unity"を掲げて協賛するブルワリーで同じレシピ、同じビールを作ろうじゃないかというプロジェクトを立ち上げました。売り上げはRestaurant Workers Community Foundationという団体に募金しています。プロジェクトの理由は言わずもがなで、2020年3月頃より世界を混乱の渦に巻き込んでいるCOVID-19による被害を乗り切るためです。
150以上のブルワリーが、この経済的不況にもかかわらず、国境を越えて賛同し"unity"を作っています。素晴らしい取り組み、素晴らしい愛、僕はまだ醸造所を持っていないので参加こそ出来ませんが、この取り組みを自分なりに形にして発信出来たらと思います。
All Togetherという公式サイトから、レシピの詳細やデザインもダウンロードできます。
All Together | A Worldwide Collaboration
A worldwide collaboration Brewed to support hospitality professionals. Started by a collective of beer industry partners, All Together does not belong to one brewery or entity. We're all in this together.
そのままのレシピを使用しても、もちろん醸造所の工夫や発酵管理で味わいは変わります。でも、縛られすぎず、自分なりに工夫したり、副原材料足してみたり、大筋がずれなければ何をしてもいいと思います。みんなでそれを乾杯して、がやがやできる平和な日がくることを祈りましょう。
レシピ
レシピの詳細は同じようにスプシを貼ってますので、ダウンロードしてカスタマイズしたりして、使ってください。10L用になってますので、調整しやすいかと思います。
NE IPAのレシピで、ビタリングは小さく、ワールプールやドライホップに大量のホップを使用しています。
WC/West Coast にするなら
このレシピはNE IPAをイメージしていますが、West Coast風にアレンジたいならば最初のビタリングホップでIBU=50くらいまであげて使用するのがいいかもしれません。
モルトバランスはそのまま。
水質は、Clを100~150あたりに調整して、SO4はあんまり上げなくていいと思います。イーストは、US-05を始めとしたAttenuationが比較的高いものを選んで、クリスピーにしたいですね。
ということで、スプシ貼ります。
#02_all together IPA
ReadMe About:,レシピのバージョン管理等を行うシート 書式について 手打ち数値 計算数値 引用数値 数値入力しない hop:,ワールプールに関しては、時間を1分にして計算しています ホップリストに自分のホップからデータを入れてくれたらOKです。*名前を昇順にして下さい。 malt:,how to brewのモルト表から収率を参考にしています。 yeast: ,ピッチレート/pitch rate は 1million/1ml/°P のアクティブな酵母数を1.00としています。 1.040(約10°P)のウォート10Lに、酵母を100 billion 投入した場合、pitch...
レシピ詳細(携帯用)
OG: 1.064
FG: 1.013
IBUs: 10.5
ABV: 6.7%
MALT & GRAIN BILL
pale two-row:84%
flaked oats:12%
Briess Carapils:4%
Hop
使用量;18.5~19.0g/L
YEAST
London系ならオッケー、有名なのはLondon Ale Ⅲってやつ。ピッチレートは0.75を推奨。ドライにしたいなら1.00, もっと酵母感を出したいなら0.66くらいまで下げてもいいが、比較的高めのOGなので酵母にストレスがかかってしまう。エアレーションをちょっと多めに行うか、ピッチレートを0.75のままにして発酵温度を0.5℃単位で調整するくらいで。
発酵温度:ピッチング時は19℃で20℃で発酵をキープ。コールドクラッシュや、ダイアセレストを取るかどうかは自由!
最後に
日本でも自分の大事なブルワリーを守ろうと購買活動をされている方々をよくSNSで拝見します。とても素晴らしいことで、素晴らしい文化がどんどん定着しつつあるように思います。
世界でもこのような取り組みがあります。
敬意を表して、1か月間はブログのトップ画像をall together に変更して、活動の取り組みを応援したいと思います。
#AllTogetherBeer
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