こんにちは!やざわです。
記事の更新をしつつ、新しく学んだことなんかも紹介していけたらと思います!今日も話題は、【フードペアリング】
standfmというラジオアプリで簡単なビールについての話をあげているのですが、何個かペアリングについての質問がありましたので、再度まとめ直してみます。
参考にしているサイトは、記事を書いた当初のままです。
では、さっそくいきましょう!
4 Guidelines for Food and Beer Pairing
ビールと料理のペアリングを考えるにあたって、4つの柱があるということで、まずはここに立ち返って考えてみることにします。
Contrast:調和
まずは、コントラスト。
はっきりしていて、なおかつ異なる特徴を持っているもの同士を組み合わせると素晴らしい組み合わせになることがありますよという観点。
なんとなく補色という考え方に近いかも。
黄色と黒
赤と緑
補色というのは、ある色に合わせるとその色をより際立たせてくれる色味(だったはず)。黄色の蛍光ペンを使う人が多いのも黒い字が補色でくっきり見えるからだし、リンゴが食べ頃になったら赤くなるのも、森の中で目立って食べられやすくするためとか。(本当かどうかわかりません!)
それぞれがそれぞれ力強い特徴を持っているんだけど、どちらか片方だけがでしゃばらない。そんな組み合わせって最高だよねってことです。例が一つあがっています。
良い例は、スタウトと牡蠣
牡蠣のしっかりした強い海の香りが、スタウトの濃くチョコレートのような香りをしっかり立たせる
どちらも特徴がしっかりしたものなのですが、それぞれの個性を潰さない素晴らしい組み合わせなんでしょう!
スタウトがちょっと醤油っぽい香りを持っていることもありますから、それで合うっていうのもありそう!
他にも良い例はあるかというと、草っぽいIPAとブルーチーズのペアリングは個人的にくっそ良いですね!なんか良い暮らししてるなあってなります笑
是非やってみて下さい。
Complement:尊重
さきほどのContrast: 調和 が、異なる特徴のものを合わせるのに対して、これは似ている特徴同士で組み合わせてみることですね。これに関しては普段から結構馴染みが深い人も多そうです。
よく料理するときに、発酵食品と発酵食品の組み合わせだから相性はいい!みたいなの頭に浮かびませんか。その理論で行くとキムチとヨーグルトを混ぜだものも美味しくなりそうですね。
例を紹介します。
ピルスナー
&
軽い味のサラダ、お魚とか
繊細な味わいですから、繊細なものと一緒に食べるといいんじゃないでしょうか。
めっちゃ繊細な味わいの豆腐と、がちがちのIPAいっしょに飲んだら豆腐の味わい分からなくなりそうですもんね。美味しそうだけど。
白ビール
&
フルーツタルト
白ビールは小麦を多く使用したスタイルの総称のようなところがあり、伝統的な作り方をしたものは強いエステル香(フルーツのような香りが多い)を感じやすいです。フルーティーなんだから、フルーティーな食べ物と、という非常に安直な食べ合わせ。ただ、これがいいんです。
他にもミルクスタウトと苦めのチョコレートなんてまさに最強なんじゃないでしょうか。
Cleanse:再生
香りのかなりきつい食事や刺激の強い料理と合わせる、
軽くすっきりしたビールはお口直し変わりとして非常に合う辛いインド料理や、脂っこい炒め物なんかだ
料理でずーっと口の中に存在感を残すものありますよね。特にスパイスをたくさん使ったもの。
そういう料理に対して、すっきりしたスタイルを合わせてあげると一旦味覚も正常になるという提案です。
カレーにビールは良く合うわ~!っていうのもこれでしょうか。
ここでいうビールはピルスナーを指しているのでしょうが、特に縛りはないと思います。ケルシュでもいいだろうし、ブリュットIPAでもいいかも。
IPAとオイリーな料理が相性が良い。
苦みをさらっと流してくれるからである。
フライドポテトやナッツなどだ。
逆もおっけーってことですね!!
(ビールだけじゃなくて体調によっても変わるはずですが)ちょっと口に苦みが残りすぎるなーと感じるときはあります。そんなときは、味の濃いものを食べ合わせるとさらっと苦みが消えるでしょうと。
僕は油っぽさをIPAの苦みで流すという方向で合わせていましたが、これもなるほどですね。
Don't Overpower: 油断大敵
ビールも料理も香りの主張が強すぎるものは単体で楽しむのが吉。
過ぎたるは及ばざるがごとし、でしょうか。
主張が強すぎては相方を潰してしますことがありますよという心構え程度で十分だと思います。
How to Pair Beer Based on Style:ペアリングの仕方
一通りの考え方を紹介したので、実際にどんなものが組み合わされているかの表を拝借しました。
Beer Type: | Food Pairing: |
Light Lagers | Spicy food, burgers, salads |
Wheat Beers | Spicy food and fruity desserts |
India Pale Ales (IPAs) | Steak, barbecue, and Mexican food |
Amber Ales | Pizza, fried food, smoked pork |
Dark Lagers | Pizza, burgers, hearty stews |
Brown Ales | Sausage, sushi, fish |
Porters | Seafood, coffee-flavored desserts, game meats |
Stouts | Chocolate desserts, shellfish, Mexican food |
表の見方としては、
①飲みたいBeer Type: を探す
②Food Pairing:からヒントを得る
ざっくり過ぎるので、
ちょこっとだけ解説も交えていきますね!
Light Beers
透き通った色味で、見た目、味ともに爽やかですっきりとしているのが特徴です。どんな食事にも合わせやすく、非常に優秀な食中酒です。
では紹介していきます。
Light Lagers
世界中でもっともポピュラーなスタイル
Light:軽くて明るい Lager:下面発酵
ということで、『軽いラガービール』のことですね。特徴が全くないのが最大の特徴です。すこしクリスピー(さくっとした軽く綺麗な感じ)で、すっきりとした後味は、苦み・ホップ感も突出しないし、足りなくもないんです。
すっきりとした飲み口には、最高の組み合わせがあるんです。
軽くて、さくっとした味わいは、スパイシーな料理と間違いなし。
後に残る辛みを流してくれて、非常に気持ちいはずだ。
Light Lager とホットドッグなんていったら、球場で一番の組み合わせだ!
これは想像するだけで美味しい。アメリカの球場と言えば、ホットドックとクアーズみたいなところありますもんね。
Wheat beers
Wheat:小麦
ですので、まさしく小麦をしっかり使用したビールですね。小麦自体からも甘いフルーツ感のある香りはします。他のフルーツやスパイスなんかも同時に使用されがちですね。
口当たりが非常にスムースで、炭酸感が強めに設定されることも多く、その日のビール始めにはもってこい。
Wheat beers はフルーティーな香りがするものが多い。
組み合わせとしては、フルーツを使用した色んなデザートが最高だろう
フルーツを多めに使用したものを食べるときは食後のことが多そうですが、〆にウィートを飲むなんてかっこよすぎますね。休みの日のおやつでフルーツとウィートビア飲んでもいいかも!
Medium Beers
Midium ということで、味わいや色もちょっと濃くなってきた感じです。
色の濃い麦芽を使うとボディー感が出ますので、色の濃いビールは味わいも濃くなることが多いと覚えてもらって大丈夫です!
IPAs
クラフトビール界の王様。
特徴としては、やはりその苦みと香り。大量のホップは苦みと同時に香りもビールに付与します。
(最近の特徴は苦みを抑える傾向にありますが、元々は強い苦みが特徴的)
ただ、一口にIPAといっても、たくさんあります。どんなペアリングが良いでしょうか。
軽いタイプのIPAは、ポテトや揚げ物と。
ある程度しっかりしたIPAなら、肉料理やモッツァレラチーズなんかと抜群だ。
IPAの苦みが脂っぽさを和らげてくれるし、脂分が後味の苦みを和らげてもくれるからだ。
もっとしっかりしたIPAならば、もっと主張の強い料理でも大丈夫だ!
例えばメキシカンフードなんかね。
ホップの香りと苦みが際立つにつれて、
合わせる料理もしっかりした主張のあるものに変えていくのがスタンダードのようですね。
Amber Ales
色味がちょっと濃くなってきました。
こんな感じです。
アンバーというのは、色味のことです。
特徴としては、モルト由来の甘さがしっかりと味わいに反映されていること。でも、後に引く甘さではなくて、しっかりとドライにフィニッシュする。ホップの主張は強くないが、ちょっと紅茶っぽい感じは出てますね。
どんな組み合わせといいのでしょうか。
ドライにフィニッシュするから、油分の多いものとも相性がいい。
ジャークチキンやピザなんて最高のお供だよ。
モルト由来の甘さがスモークした料理とも良いペアリングするんだ。
ジャークチキン食べたことないけど、油分が多い料理といいと。比較的あじわいのしっかりしたビールですが、フィニッシュが綺麗なこともあって、油ものとは最強でしょうね!
Dark Beers
もう読んで字の如くです。
どんどん色味が濃くなってきて、いよいよ黒いビールです!
焦がした麦芽を使っているので、こういった色味になります。複雑な糖分や香りをもっているので、おのずと味わいは濃厚で複雑なものが増えます。
また様々な麦芽を使用していることも多く、口当たりがしっとりしてきます。そのため、炭酸ガスじゃなくて、窒素ガス(Nitro)を混ぜるところも多いです。炭酸がきめ細かくなり、口当たりが非常になめらかになると言われてますね。
ナイトロに関しては、二酸化炭素よりも液体に溶けづらいという性質をもっているので、それが原因でそうなるはずです。口に含んだときにも二酸化炭素よりも多めに気泡として抜けていくので、口中をこまかく刺激することによって口当たりが強く感じるとかありそうですね!
Porters
ロンドンで生まれたこのスタイルは、そのしっかりとした味わいの強さから人気を博しました。特徴的なロースト香や、チョコレート、ナッツを感じさせるものはしっかりしています。
ポーターの深み、リッチな味わいはやはり似たような味わいのものが良い。
例えば、ロブスターやカニ。
バターのようで、コクのあるこれらの食材はポーターの良さをしっかり引き出してくれる。
加えて、メキシカン料理やバーベキュー料理などもよい。
焦げ感もあって、奥深いあじわいはポーターのチョコレート香や甘さを引き立ててくれる。
今回はしっかりと、バターのようでコクのある味わいのものって感じですね。
淡白なサーモンなどは合わないということでしょうね。
Stouts
さきほどのポーターと似ています。もともとポーターの中のひとつのスタイルだったんです。
Stout Porter というスタイルのスタウトだけ取って呼んできたわけです。stoutには力強いとか濃いって意味があるので、ちょっと濃いポーターのこと。味わいとしては、ポーターよりも濃厚で後味にもどっしりとした余韻が残るものが多いです。苦みが強いわけではなく、マイルドなものも多い。
僕も大好きなビアスタイルの一つです。
また、麦芽化していない焼いた大麦を使うことも多いです。roasted barleyといいます。麦芽化していないことで、タンパク質量が多く、口当たりと泡持ちに大きく貢献します。
Stout はちょっと苦みのあるようなデザートと非常に相性がいい。
たとえば、チョコレートムースやタフィーなどだ。
苦みと甘さがスタウトの香ばしさや丸みを最大限に活かしてくれる。ポーターにも言えることだが、スタウトもスパイスがしっかり聞いた料理と相性抜群だ。
ロブスター、バーベキュー、ワカモレなど。
コーヒーと似た特徴と思えば、自ずと合わせるものも決まってきそうですね!
まとめ
さて、ちょっとだけビールと食事のペアリングを紹介してきました。
小麦が主役のビールはフルーツ系との相性がよかったり、
スタウトはチョコレート系のデザートと相性が良かったり、
あえて科学的な話はあまり掲載しませんでした。(単に難しすぎるということもありますが)
ペアリングの一番大事なことは楽しみながら合わせるということです。批判なんてしなくていいと僕は思うし、自分の好きを追求するのが楽しいと思います!
最近はビールに色んな液体を混ぜてみる飲み会をしたのですが、それとかも長楽しかったです!笑
わいわい、がやがや。和気藹々と。それではまた今度。
また、今回の話は簡単にstandfmというアプリで音声配信しています。暇なときに音声で聞くという感じでラフに楽しんでもらえたらと思います。レターという機能では、匿名でコメントが可能なのでどんな質問も送っていただけたら嬉しいです!
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